
★ 瘋癲老仁妄詩 14204
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幻影のひとのなお呼ぶ雪の道
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妄詩の森、
あるいは、妄詩の銀河に遊ぶと、
観念の亡霊も、
魑魅魍魎も、
幻影も、
夢も、
望むものは、
何でも、
どこにでも、
在るんですよ。
愛する人は、いつも、寄り添ってくれるし、
現実よりも、はるかにやさしいんです。
憎んだ人も、ちゃんと寄ってきて、
現実では見せなかったいいものを、見せてくれるんです。
現実ではできないことが、できるから、
日常に戻ると、
愛する人を、より愛するようになるし、
憎んだ人も、親しくなってくるんです。
見えなかったものが見えてくると、
やさしくなれるんですね。
見えなかったものが見えると、
やわらかくなるんですね。
雪女さんに会って、
ひとしきり遊んで、
幻影の人を追うのを、やっと、やめることができて、
帰路についたんですけれど、
背後の、雪の道の彼方から、
強い磁力のようなものが働いて、
振り向かされて、
闇の彼方を、
よく見ると、
極北の光の中に、
あぁ、幻影の人が、哀しい眼差しで、
立っています。
老仁は、立ち止まって、
手を伸ばしました。
けれど、手を伸ばすと、
幻影の人は、消えてしまうのです。
帰路につくと、
また、
幻影の人の眼差しが、背中に熱い波動を送ります。
立ち止まり、
手を伸ばし、
立ち止まり、
手を伸ばし・・・
極光の中の、幻影の人の足下まで、
やっぱり、歩きつづけていくしかないのでしょうね・・・
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★★★ 『 この念を抱いて負ぶって松の内 』 ★ 瘋癲老仁妄詩 13105
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★★★ 『 躓いて踏み倒したる仏の座 』 ★ 瘋癲老仁妄詩 13406
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★★★ 『 墜落の行く手に愛呼横たわる 』 ★ 瘋癲老仁妄詩 136807
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