片想い礼賛
 <からだを許さない恋愛は、あるいはカタオモイは、愛されるにふさわしい人間になる努力をするんだよね。だから成長するし、美しくなる>という≪片想い礼賛≫をテーマに編集。投稿歓迎。
観音の扉開きぬ汚れなき魂ひとつ両手に掬う





観音の扉開きぬ汚れなき魂ひとつ両手に掬う


★ 瘋癲老仁妄詩 14303

――☆★☆―――――――――――――――☆★☆――

観音の扉開きぬ汚れなき魂ひとつ両手に掬う

――☆★☆―――――――――――――――☆★☆――




 雪の一筋道を歩いて、
 岬の先端に辿り着きました。

 苦しみも、悲しみも、
 津々と降る雪の冷たさも、

 感じることもなくなり、
 心は、歩くほどに、空っぽになっていきます。


 岬の突端に立つと、
 突風に倒されそうになります。

 その突風の吹き来るところに、
 幻のように、

 極光が揺らぎ、
 観音堂の扉のように見えました。


 待つほどに、
 扉は開き、

 やわらかい光の玉が、
 ゆるやかに、ゆるやかに、
 
 流れてきました。
 老仁の胸の前でたゆたいます。


 老仁は、掌を差し伸べ、
 その光の玉を、

 掬い取りました。
 やわらかく、やわらかく、

 掌に、包み込みました。


 そして、その光の玉を、呑み込みました。


 細胞が温かくなり、
 歓喜で震え、

 溶けて、流れて、
 老仁は、赤い血となって、

 崖を流れ、
 流氷の海に消えていくのでした。





今はまだ



〇-----*****************************************-----〇

★★★ 『 愛してるただ愛してる遠くから花見るたびに風吹くたびに 』 ★ 瘋癲老仁妄詩 14005
♪♪♪  

★★★ 『 幻影のひとのなお呼ぶ雪の道 』 ★ 瘋癲老仁妄詩 14204
♪♪♪

★★★ 『 朝顔や紺の彼方の抱き心 』 ★ 瘋癲老仁妄詩 3103
♪♪♪

〇-----*****************************************-----〇

スポンサーサイト
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック