片想い礼賛
 <からだを許さない恋愛は、あるいはカタオモイは、愛されるにふさわしい人間になる努力をするんだよね。だから成長するし、美しくなる>という≪片想い礼賛≫をテーマに編集。投稿歓迎。
恋の一念金メダル
 <(前略)・・・私と英作は、なにがなんだか分からず、プールサイドに走り込んで、そして、号砲一発、プールの硬き面に響き、400自由形が始まったのであった。助っ人のきーちゃんは、ロケットのように泳いだ。
きーちゃんは、最初から飛ばしに飛ばし、ブクブクブクときーちゃんがチカラ強くストロークするたびに、放屁のごとく泡がきーちゃんの後から後から、ついてくるのであった。
結果は、町内中学3年生の400自由形の記録を塗り替え、一位でゴールして、きーちゃんは、表彰台に立たないまま、便所に駆け込んだのであった。
肛門が切れたきーちゃんは、新学期にも学校へ出てこなかった。町立病院に下痢と、肛門からの出血で入院をして、きーちゃんは、水泳部の永吉孝子のお見舞いを受けた。
実は、まじめな牧田の町内合同水泳大会で優勝したときにの、きーちゃんとの契約は、「永吉孝子」のキスであった。町立病院へ永吉孝子が何を見舞いにもって行ったかは、私は知らない。きーちゃんも、何をもらったかを、私にも英作にも言わなかった。>

助っ人のロケットはきーちゃんや をクリック、全文読んでくださいね。

 <片想いは人間を美しくする>をバージョンアップする話がある。≪恋は人間力を強力にする≫という例証だ。冷笑する人はきっと人間力が低下した人に違いない。
 しゅんさんにしか語れないペーソスがあるけれど、「火事場の怪力」風の真理が内蔵されているのだ。これは思春期にしか発揮できない怪力かもしれない。青春の門をくぐった人たちはこの怪力を自分で体験してきたことだろうし、身近な人たちの怪力譚を見聞きしてきたことだろう。少年期、仁もいじめられながらも村の先パイ青年達に混ざり込んで声を低めて語る怪力譚や秘め事ぼぼ話に目を光らせ、耳を峙て(「そばだて」・・・えっ、漢字の仁が知らない漢字が変換されたぞ)たものだ。仁の海馬のどこかに封印されたままだが・・・。思春期の想像力のすごさは津波もどきだが(人を殺す力を持っている。危険なセブンティーン。暴発青春力)、素朴の念力は無限に蓄積されてクリエイティブな生命力を放出する。恋はエロス。カオスと双生児なのだ。きーちゃんのロケット変身術はたくまれたものであったが、溺れる者藁をも掴む一念はきーちゃんの<「永吉孝子」のキス>に収斂されていく一筋の道、一筋の光、エロス力なのだ。
 こんなエロス力を発散している怪人は見かけなくなった。昨今の恋愛のウリは「やさしさ」なのだ。色男ゼニと力はなかりけり。やさしさにコロリンコじゃなく、怪人力にコロリの恋愛が増殖していくような世界再生の時代が70年代に起ころうとした。NO WAR、MAKE LOVE。このかけ声が世界中を駆けめぐり、大きな波動となって青年達を破壊と創造に奮い立たせた。想像力が権力を奪う。パリの落書きが全世界を震撼するマントラになる磁場が形成されていた。それはまさに共時性が日常的に体験でき、連動し、増殖し、創造的な世界を自己実現する時空=宇宙、エロス力を出現させた。
 夢見る力をもう一度・・・。
きーちゃんの夢見る力を再興させたいものだ。くれはやししゅんさんの発信する波動が大人達に受信されて、その大人達がその波動を身近な子ども達に伝達していくようになることを願う。
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